いつも側で君を感じるから。
「気にしねー。どんな顔でもりりはりりだから」
顔を隠していた両手を掴まれ、再び新くんと見つめ合った。
すごい近い…どうしよう…。
「……していい?」
顔を近づけられそう言われる。
〝していい?〟って、キスのことだよね……?
戸惑っていると、「ごめん、もうずっと我慢してたから。待てねえ」と、半ば強引に唇を重ねられた。
ぎゅっと目を瞑っていると、柔らかいものが何度も唇に当たる。
すごく優しくて暖かかった。
八雲さんとした時なんかとは全然違う。
そうだ…あの感触を早く消したかった…。
新くんのキスで上書きしてほしい。
角度を変えて何度もキスされた後、再び抱きしめてくれた。
「なんつーか…照れる」
「ん…」
「りり可愛すぎんだけど」
「え!?」
するとポケットから何かを取り出した。