いつも側で君を感じるから。
そうだ…あと数か月もすれば同じ学校に通えるのか!
『楽しみだねー!』
『だな。てか校長の話がお経みてーだからねみー』
なんか話逸らされた?
新くんは私と同じ高校に行けて嬉しくないのかな…。
私はすっごい嬉しくて楽しみなのに、ちょっと温度差感じる。
やっぱり今日も会おうって話は出なさそうだし。
新くん、友達も多そうだし忙しいのかな。
ちょっと寂しいな…って思うのは贅沢?ワガママ?
こんな風に思ってウザいとか重いって思われたくないから、私からは言えないよ。
始業式の日は授業もなく、席替えや三学期の係り決めなどをして終わった。
「ねーっ、31寄ってかない?」
萌乃が私と泉にそう言った矢先、窓際にいた生徒たちがざわつきだした。
「門の所にいるの他の中学のやつらじゃね?」
「あの学ラン、東だよね」
「すごい髪の色ー!」
東って……新くんの学校だ。
泉が慌てて窓に駆け寄り外を見た。
「光喜たちだ!」