いつも側で君を感じるから。


そうだ…あと数か月もすれば同じ学校に通えるのか!


『楽しみだねー!』

『だな。てか校長の話がお経みてーだからねみー』

なんか話逸らされた?

新くんは私と同じ高校に行けて嬉しくないのかな…。

私はすっごい嬉しくて楽しみなのに、ちょっと温度差感じる。

やっぱり今日も会おうって話は出なさそうだし。

新くん、友達も多そうだし忙しいのかな。

ちょっと寂しいな…って思うのは贅沢?ワガママ?

こんな風に思ってウザいとか重いって思われたくないから、私からは言えないよ。


始業式の日は授業もなく、席替えや三学期の係り決めなどをして終わった。

「ねーっ、31寄ってかない?」

萌乃が私と泉にそう言った矢先、窓際にいた生徒たちがざわつきだした。

「門の所にいるの他の中学のやつらじゃね?」
「あの学ラン、東だよね」
「すごい髪の色ー!」


東って……新くんの学校だ。

泉が慌てて窓に駆け寄り外を見た。

「光喜たちだ!」
< 158 / 274 >

この作品をシェア

pagetop