いつも側で君を感じるから。


「えっ!」

窓の外を見ると、校門のところで光喜くんたちがたむろっていた。

同じクラスの大和くんもいる。

そういえば仲良いって言ってたっけ。

よく見ると、新くんの姿もあってドキッとした。

数日ぶりなのに、しばらく会ってないような感覚になり、胸がぎゅっと痛くなる。

「来るって聞いてないし…!とりあえずいこ!」

泉が私の手を引っ張り、私達は急いで校門のところまで走った。

会えるのは嬉しいけど、なんだか緊張する。


私達に気づいてくれた陽太くんと光喜くんが手を振り、「サプラーイズ!」と叫んでいた。

やけにテンションが高くて笑ってしまう。

隣を歩いていた泉も「アホじゃないの」と笑っている。

陽太くんたちの後ろで、新くんが門の所にしゃがんでいた。

私と目が合うと「おつかれ~」と笑顔を向けられ、痛かった胸が更に痛くなって。


「お、おつかれ…」

すると側にいた大和くんが私達の間に入ってきた。

「ねぇ!梨々花と新、付き合ってるってマジ!?」

それに対してみんなが冷やかしてきた。
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