いつも側で君を感じるから。


「……ひいた?」

「ううん!嬉しい!私も会いたいし!!」

胸のモヤモヤがすっと消えたような気がする。

「もうすぐ毎日会えるようになるし。りりがいるなら真面目に学校行くわ」

「私もだよ!本当楽しみで…」

横からぎゅっと抱きしめられる。

ここ、通学路なんだけど!

新くんってあまり気にしないんだ。

見下ろしてくる目がキラキラしてて…。

甘えてくる可愛い一面もあるんだな…。

「こんなにハマると思わなかった」

「そ、そうなの…?」

恥ずかしいけど、新くんの香りに包まれて幸せ…。

「ねえ、明日デートしよ」

「えっ」

「予定ある?」

思いっきり顔を横に振った。

「じゃ、決まり。行きたいとこ考えてて?」

「う、うん!」

嬉しい…新くんから誘ってくれるとは思わなかった。

でも、明日のことだし着て行く服とか考えなきゃ!

そうだ、お姉ちゃんに服借りようかな……。


帰宅すると、二階のお姉ちゃんの部屋へ向かった。

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