いつも側で君を感じるから。


お父さんにもいつかみんなを紹介したい。新くんのことも…。

『母さんは俺がいないから気負い過ぎてるんだろうな…』

「そうそう!口を開けば勉強勉強って……!」

言ってからヤバイと思い、声のトーンを下げた。

『でも、母さんは梨々花の将来の事を考えて言ってるんだよ。うるさいと感じることもあると思うが、母さんの事も少しはわかってほしい』

「うん……わかってるよ……」

『俺は何があっても梨々花の味方だから。後悔しないように生きなさい。でも、自分の命を粗末にしてはいけない。危ないことは絶対にしないと約束してくれ』

お父さんはお母さんから私の事を色々聞いてると思う。

夜遊びしていたことも…。

それを知ってるのに私の事を許して、見守ってくれている。

「うん…わかった。ありがとう、お父さん」

お父さんの優しさに、目頭が熱くなった。

心配かけちゃダメだよね…。

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