いつも側で君を感じるから。
「えー中学生!?」
「見えなーい!大人っぽくない!?」
女子2人が甲高い声を出している。
知り合いじゃない…ぽい?
もしかして…。
その時、私に気づいた新くんが立ち上がって私の名を呼んだ。
女子たちも同時に私の方を見たので気まずい。
「彼女来たんで」
新くんがその子たちにそう言い、私の側にきた。
なんか…視線が痛いんですけど。
「ねぇ新くん、あの人たちって…ナンパ?」
「あー…ぽいな。でも断ったし」
やっぱり!こんな所で逆ナンて!
「年上だよね…?」
「大学生だって。俺の事もそんくらいだと思ったらしい」
「え!」
女子大生にナンパされたの!?
「俺ってそんな老けて見える?」
私は思いっきり首を横に振った。
「老けてるんじゃなくて大人っぽいんだよ…」
隣にいる私は年相応だろうけど、新くんは背も高いし大学生に間違われてもおかしくない。