いつも側で君を感じるから。
「か、かわいいっ」
「そう言うと思った」
新くんが満足そうに笑う。
「でも…私もらってばっかだよ、この前ももらったのに…あ、そうだ!これの色違いってあった?」
「あー、確か青とかあったはず」
「じゃ、それ私が買うから、新くんはこれを私だと思って持ってて!?」
「へ!?俺が?」
「青のウサギは新くんだと思っていつも持ち歩くからっ」
すると新くんが苦い顔をして額を掻いた。
「あ…ごめん、男子なのにウサギのキーホルダー持ち歩くとか…ないよね?しかもピンク…」
よく考えないで突っ走っちゃった。迷惑だったよね…。
「いや、違う。可愛いって思って」
「え…」
「りりって急にそういう無邪気な事言うからヤバイんですけど」
「そ、そう?」
「ん。マジでツボ」
私からウサギのキーホルダーを受け取ると、そのウサギをじっと見て微笑んだのでドキッとした。
なんだか私のことを見つめられているみたいで恥ずかしくなる。