いつも側で君を感じるから。


駅に着くとホームは同じ制服の生徒たちで溢れかえっていて。

通勤中のサラリーマンとかも沢山いて歩きづらかったけど、新くんが手を引いてくれるから心強かった。

でも二人の間の雰囲気が、さっきとは違う。

当たり前か…。

少し寂しくなり、胸が痛かった。

駅から徒歩10分くらいの場所にある、高崎南高校、通称南高は校則もあまり厳しくなく、生徒たちはみんなそれぞれ個性的なオシャレを楽しんでいるようだった。

金髪の人、パーマの人、ピアスも自由につけている。

今日からここに通うんだ…。

期待と緊張と色んな感情が入り混じる。

門のところには約束通りみんな集まっていた。

「りりおっはよー!」

「おはよー!」

泉と萌乃も中学の頃よりメイクや髪型が派手になった気がする。

「新~!初日からりーちゃんとイチャついてんじゃん」

光喜くんの発言にドキッとした。

新くんの方を見ると口は笑ってるけど目が笑ってないような。

こ、怖い…。
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