いつも側で君を感じるから。
「ねぇ、どこ中だったの?」
みなみさんは普通に話しかけてきた。
「あ…西中」
「え、近いじゃん!私東だよ~」
知ってるよ~なんて、言えるはずもなく。
私の笑顔変じゃないかな。
「てか…どっかで見た事あるような」
みなみさんが私の顔をじっと見つめてくる。
あ、ヤバい。初詣の時に会ったのがバレたらまずい!
「ぇえー!?そ、そう!?あ、私芸能人のMISAKIに似てるって言われることあるんだけど、それでかなぁ!?」
「あ~…確かに!似てるね!?」
「でしょ!?」
「ってか、似てるって自分で言っちゃうのウケるんだけどっ」
「あ、アハハ……」
なんとかごまかせた…?
みなみさん、気づいてないっぽい。
あの日ガン見されてたような気がしていたけど、暗かったからわからなかったのかな…。
私は結構みなみさんのことじっくり見てたけど。