いつも側で君を感じるから。
「うん…ちょっと話したんだけど、結構良い子そうでさ…」
「で、あんたが新の今カノだってちゃんと言った!?」
「言えないよ!だって…みなみもまだ忘れられないって言ってるし」
泉と萌乃が顔を見合わせ、困ったような表情でため息をついた。
「今言わなきゃますます言いづらくなるよ?」
「わかってるよ…」
でもみなみのあんな顔見てたら…自分が彼女だなんて、言えない。
「はぁ…でも同じクラスだし、席も前後なんだもんねぇ。言いづらいのはわかるけど」
「うん…話しやすくて普通に良い子なんだよ…」
「じゃあうちらも内緒にしておくけどさ、いつかはバレることなんだから早めに言っちゃいなよ?」
「わかってる」
泉と萌乃は、みなみと一緒にお弁当を食べることを承諾してくれた。
この日はお母さんと車で帰ったため、新くんと話をする暇もなかった。
気まずいままは嫌だな…。