いつも側で君を感じるから。


「そんなの…勝手じゃんっ何が悪いの!?」

クッと四宮くんが笑った。

「でもアイツ…市川はキレたらとんでもねーって話だけど。人が変わったように暴れて何人も病院に送ったとか。知らねーの?」

私が知らない新くんをこの人は知っている。

知りたいけど、少し怖い気もする。

でも前に、八雲さんが〝KING〟との喧嘩には新くんも連れて行くって言ってた。

強いって言ってたのは本当なんだ…。

「まぁ…それは再来週わかることだな。とにかく、それでうちが勝ったら…あんたは俺んとこ来いよ」

「は!?」

「なんか賞品ないとやる気でねぇしなぁ」

「賞品って…勝手な事言わないでよ!私は物じゃないし!」

四宮くんは余裕の笑みを浮かべて私を見下ろしてくる。

自信たっぷりな表情…四宮くんも強いんだろうか。

「あんたを奪ったらアイツどんな顔すっか見物だな」

「新くんたちはKINGなんかに負けないし」

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