いつも側で君を感じるから。


「でもさぁ、雨降って地固まるっていうだろ?喧嘩すればするほど相手の事知れんじゃん?だからこれは距離を縮めるチャンスなんじゃねーの?」

「…そうなんですかね」

「とにかく話はしなきゃな?逃げないでさ。あいつだってりーちゃんの話なら聞いてくれんだろ」

「はい…そうですよね」

八雲さんからアドバイスもらうなんて、不思議な気分。

ガサッ……

その時、近くで物音がした。

「えっ!?」

辺りを見渡しても薄暗いだけで誰もいない。

「ん?誰かいた?」

八雲さんは気づいていないみたい。

気のせいだったのかな…。

「いえ、なんか音がしたので」

「こえーこと言うなよっ!誰もいねーじゃんっ。つーか、りーちゃん女一人でこんな人気ないとこ来んなよな~前も新に言われてたろが」

「はい、すいません…」
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