いつも側で君を感じるから。

ケラケラと笑ってすごく楽しそうだ。

「はぁ、おもろ。…じゃ、友達んとこ戻んな。ここらへんあぶねーし」

「はい…」

八雲さんとの蟠り(わだかまり)もなくなったし、少しスッキリしたかも。

一応、謝ってくれたしね…。

泉たちのところへ戻ると、みなみがいなくて。

聞くと友達とどこかへ行ってしまったらしい。

正直ほっとした。

みなみの口から新くんの名前を聞くだけでも辛いんだもん。

「りりは新とこのまま会わないで帰るつもり?」

泉が心配そうに聞いてきた。

「いや…会いたいんだけどね…」

「いつまでも気まずいままなんて嫌じゃない?仲直りしてスッキリしなよ」

泉が私の肩をポンポンと優しく叩いた。

そうだよね…話しなきゃ前には進めない。

それに、このままじゃ新くんの気持ちがみなみにいってしまうかもしれない。

勇気を出して新くんにメールを送ってみたけど。

返事くれるかな…。
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