いつも側で君を感じるから。
家に着き、自分のベッドにバタンと横たわった瞬間、電話が鳴る。
画面に表示されたのはみなみの名前だった。
そういえば、あの後会わなかったな。
「はい」
『新?ごめん、寝てた?』
「いや、さっき帰ってきたとこだから」
『そっか。怪我…大丈夫?』
「ああ、大した怪我じゃねーし」
『びっくりしちゃった、急に八雲さんのところに走っていくから』
「あー、だよな…」
『それだけ、りりのこと思ってるからだよね…?』
「うん…」
『そっか、うん。納得した。新の気持ち、ハッキリわかったよ』
「…ごめん、みなみ」
『わかってるから。もう…謝んないで?私が惨めになるでしょ!』
明るい声で笑うみなみ。
俺はまたお前を傷つけてしまうんだな。
「みなみ。こんな俺の事を好きになってくれて、感謝してる」