いつも側で君を感じるから。
数日後、俺とりりは大河の家に呼ばれた。
なんでりりまで呼ぶのかと疑問に思った。
正直、りりを大河んちに入れたくねーけど、大事な話があるっていうからしょうがねぇ。
大河はいつも俺のために背中を押してくれてんのはわかる。
でもこの前のキスの件はやりすぎだし、最初聞いたときは怒りしかなくて、絶対許せねぇと思っていた。
りりを傷つけんじゃねえよ、泣かすなよ。
あと…隣にいんなよ、しゃべんなよ、見るなよ。
むちゃくちゃな独占欲が止まらない。
俺ってこんなヤツだったんだと自分でも驚いた。
「やっほー!りーちゃん」
玄関を開けるなり、りりの顔を見て上機嫌の大河。
この前の事、まだすっかり許したわけじゃない。
なのに大河は何事もなかったように笑いかけてくる。
ある意味すげぇよ、本当。
こんな肝っ玉のヤツだから頭務まるんだろうな。
大河につけたはずの頬の傷はすでに治りかけていた。
なんかムカつくな、やっぱりもっと殴っときゃよかった。