いつも側で君を感じるから。
めずらしく片付いている部屋に入り、適当に座った。
大河が俺らの前にペットボトルのジュースを置く。
「りりまで呼ぶとか…なんなん?」
「え、もう本題?相変わらずせっかちだな。りーちゃんこんな男で本当にいいの?」
隣でりりが苦笑いしている。
「うるせーな、もったいぶんなよ」
「はいはい。お前んとこにさ、四宮ってヤツいんだろ」
「…ああ、同じクラスだけど。KINGだろ?」
「お前わかってたのかよ。…アイツとしゃべったりすんの?」
「いや、全然?ほぼ喋ったことねぇな。あっちあんま学校きてねーから」
KINGの四宮…。
まさかアイツが同じ学校だったなんてな。
しかもりりの隣の席って。
四宮がりりの隣にいるってだけで、ムカついてどうにかなっちまいそうだ。