いつも側で君を感じるから。
「喧嘩慣れしてる…」
「大丈夫。新は簡単にやられたりしねえよ。…りーちゃん、白龍のためにも新を連れてくこと、承諾して欲しい」
顔が強ばっているりりの肩を、咄嗟に横から抱いた。
「大丈夫だからマジで!チャチャーっとやっつけてくっからさ、すぐ終わるし」
俺らが言えば言うほど、りりの顔が暗くなっていく気がする。
四宮になんか言われた…?とかじゃねーよな。
授業中りりの方を見ると、四宮がりりの方をチラチラ見てたりする。
りりはそれに気づいていないみたいだが。
あいつ…りりに気があんじゃねーかな。
可愛すぎるから無理もねぇけど、見てるってだけで腹立って仕方ねえ。
とにかく、決着をつける日はもうすぐだ。
それが終われば、もうふざけたマネはさせねぇし。
だから絶対勝たなきゃない。
大河の家を出てからも、りりの口数は少なかった。
心配させたくねーのにな…。
俯くりりの肩をぐっと抱き寄せた。
「俺の事、信じられない?」