いつも側で君を感じるから。
夢か現実か
―SIDE RIRIKA-
日曜の夜、今日はKINGとの約束の日。
その日私は、泉と一緒に萌乃の家に泊まらせてもらった。
1人でいても不安が増すだけだったし2人が側にいてくれて、少し気持ちが落ち着いた。
新くんたちは今、どんな状況なんだろう。
本当は新くんのところへ今すぐにでも飛んでいきたいけど…。
どうか…どうか新くんたちが大怪我しませんように。
そしてもうこんな争いごとは、最後であってほしい。
誰一人傷つかないなんて無理だもの。
私の携帯にはまだ連絡がない。
泉が、光喜くんに今どんな状況なのか、連絡は来てないか電話で聞いてくれている。
「えっ…それどういうこと!?」
泉が携帯を持ちながら、突然険しい表情になる。
私の心臓が急にバクバクし始めた。
「うん…うん…わかった」
泉から目が離せない。
萌乃も心配そうに電話の内容を聞いている。