いつも側で君を感じるから。
いつも側にいるから。
それからまもなくして新くんが目を覚まし、一般病棟に移ることができた。
八雲さんたちは、うまく話をつけてくれたおかげか事情聴取をされて厳重注意だけですみ、KINGたちは今までの傷害などの罪で逮捕者も何人か出た。
その中には頭と四宮くんも入っていた。
自業自得だよね…自分たちの身勝手な行動が招いたこと。
これでもう新くんに何もしてこないといいんだけど。
数日後。
ガラッ
「あっ!ふたりとも来てたんだ!!」
病室のドアを開けるとそこには陽太くんと光喜くんの姿があった。
「りーちゃーん!」と陽太くんが両手を広げて私に駆け寄ろうとしたその時。
「陽太ふざけんな」と新くんが一喝した。
「だってここんとこ色々あって癒しが必要だったんだもん~」
落ち込んでる陽太くんを見て、光喜くんが鼻で笑った。
「だからって新の前でりーちゃんを求めるのは自殺行為だろっ」
「陽太、俺が命をかけてお前を守ったの忘れたのかよ?」
新くんがギロリと陽太くんを睨む。