いつも側で君を感じるから。

そのまま、上から軽くキスされた。

新くんのくりっとしたうさぎみたいな瞳の中に私がいる。

このまま抱きしめたいけど……。

「新くん、ここ病室…看護師さんが急に入ってきたらどうすんの!?」

私が起き上がろうとするとそれを片手で止められた。

そして片手で後ろから抱きしめてきた。

「看護師に友達くるから2時間くらいくんなっつっといた」

「ええ!?」

「あー、片腕でしか抱けねぇのがムカつく」

「無理しないで…って!?」

新くんの手が私の首元を触り、服の中に入ろうとしている。

それはやばいと思い必死に止めた。

「ダメだって!」

「ちょっともダメ?」

振り返るとまたもや可愛い瞳で見つめてくる。

さっき光喜くんたちがいたときの態度と真逆…。

なんなのそのギャップ!

「りりの全部がほしいって言ってたじゃん」

「そっそれは!落ち着いたら!退院したら!今は絶対だめだよ!」

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