いつも側で君を感じるから。



「えーっとね…….喧嘩の時、先に相手に突っ込んでいったり、列の先頭を仕切って頭とかと一緒に走ったりもするな。うちの場合頭と特攻隊長は黒い特攻服って決まってんだけどね」


「そんなことをするんですか……知らなかった」


「まぁ、新はまだ入ったばっかだからわかんねーけど…今の特攻隊長がそろそろ引退だからな~。あいつは特攻隊長になる素質があると思うし、頭にも気に入られてるからいつかは任命されんだろーな」


運転してた人も「可能性大だな」なんて言っていた。


新くんって、そんなにすごいんだ…でも本人は短期でやるって言ってたし、そんな危ない事してほしくない…なんて急に思ってきちゃった。



しばらく走って、広い公園の駐車場に辿り着いた。


ここは海のすぐ側、昼間は家族連れで賑わっているが、今はすごく静かで広い駐車場には車が数台停まっているだけ。


みんなバイクから降りると、中心に集まった。

「3人も降りてみる?総長見れるよ」


ユッキーさんがそう言ったので、萌乃が「見たい見たい!」と食いついた。


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