いつも側で君を感じるから。

集会が終わりみんなてんでんばらばらに散らばっていく。


今は夜の1時過ぎ。帰る人もいれば、座って話し込んだり花火する人達もいる。


突然私のスマホが鳴った。


画面を見て驚く。


えっ……家から!?


バレてないと思ったのに!


光喜くんたちと談笑している泉に声をかけて、1人離れたところでもう1度スマホの画面を見た。


ど、どうしよう……かけ直すべきだよね?


恐る恐る家に電話をかけると、ワンコールで出た。


『梨々花!?』


お母さんの慌てた声が耳に響く。


「う、うん……」


『今どこなの!?』


「外……友達と遊んでた」


咄嗟に嘘が思いつかなかった。


『ちょっと、びっくりしたじゃない!部屋覗いたらいないんだもん!タクシー使っていいから、すぐに帰ってきなさいよ!?』


物凄い怒ってる。


しょうがないよね、黙って出てきたんだもん。怒られて当然だ。



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