いつも側で君を感じるから。
「また遊びにおいでよ、りーちゃんがいると新が面白いから」
「え……」
八雲さんはそう言い、背を向けながらこちらに手を振った。
「さっさと行けよ」
新くんが八雲さんの背中に向かって冷たく言い放つ。
てか……総長にまでタメ口とか……すごいな本当。
「アイツ本当ムカつくわ」
「新くん……八雲さんにもタメ口なの?」
「え?うん」
当たり前の事のように返され、気が抜ける。
「だって……八雲さんって何歳だっけ?」
「1個上。でも前から知り合いだから」
「そうなんだ……」
「りーちゃんもアイツのこと呼び捨てにする?大河(たいが)って」
「よ、呼べるわけないでしょ!?」
私なんかが八雲さんのこと呼び捨てにできるはずないしっ……。
すると私の反応を見て、新くんが笑った。
面白がってるだけ……!?
「つーかさ、ビビったんだけど。りーちゃん一人でいると思ったら変なのに声掛けられてっから」
「ごめん……」