いつも側で君を感じるから。
スキンシップ
*
私たちは最近、週1ペースで遊んでいる。
といっても、新くんと2人っきりではなく、泉や光喜くんたちも一緒。
夜はもちろん、昼間学校をサボってみんなで会ったりもした。
夜抜け出したのがお母さんにバレた日は物凄く怒られたから、最近夜集まるときは行けてなくて……そんな時はもどかしくて寂しかったけど、泉や萌乃がビデオ通話でいつも繋がっているようにしてくれた。
「りり、今日は遅くなっても大丈夫なの?」
「うんっお母さんも今日は飲み会だって言ってたからさ」
学校帰り、いつものように私服に着替えた私たちは街へ向かった。
お母さんは今夜、仕事の飲み会で遅くなる予定だ。
お酒が大好きなお母さんは飲み会の時いつも0時過ぎに帰ってくる。
こんな日じゃないと中々夜に出かけられない。
萌乃が「うちはまた勉強会ってことにしといた」って笑って言っていたけど、毎回それで通用するのが羨ましい。
最近、頻繁に夜出られるようになった萌乃を見てると、親が厳しいのはうちだけなんじゃないかと思ってしまう。