いつも側で君を感じるから。
『んー…そんな感じ。うちは俺に関心ねぇから。その点は楽だけどな』
「そうなんだ……」
関心ない…のか。うちとは真逆な感じなんだろうな。
ちょっと羨ましい気もするけど……。
『そんだけりりは大事にされてるって事だろ』
「うん……」
『とりあえずまた連絡する。りりに会えねーのは俺もつまんねーから』
「え、う、うん……」
そんなことをサラッと言われるとは思わなくて、動揺してしまった。
電話を切った後も中々ドキドキが治まらない。
新くんと電話したのって何気に初だし。
ベッドに横たわっていると、下からお母さんとお姉ちゃんの笑い声が聞こえてきた。
2人は昔から仲が良い。
お姉ちゃんは要領が良く、頭も良いからいつも比べられていた。
私も頑張っていたけど、お姉ちゃんには到底敵わなくて。
だんだん比べられるのが辛くて、テスト期間は億劫だった。
お母さんはそんな私にいつも『もう少し頑張りなさい』と言うばかり。
私だって一生懸命やってたよ?
でも…気づいてくれなかったじゃん。
ねぇお母さん、私の事ちゃんと見てる?