いつも側で君を感じるから。
「男としては?」
「え!?」
「恋愛感情はゼロ?」
「ぜ、ぜ、ゼロ……です!」
動揺してるのバレてるよね……。
でも八雲さんは気づいてないのか「そっか」と呟いた。
意外。もっと突っ込まれると思って覚悟していたのに。
するとデンモクをいじりながら…
「よかった。俺りーちゃんのこと気に入ってたし」
と、サラッと言われた。
「え……?」
目が点になっていると、再び八雲さんが私の方を見る。
「聞こえなかった?俺りー……」
「きっ聞こえてます聞こえてます!」
思わず大きな声を出してしまい、向かい側の2人も一斉に私を見た。
新くんには聞こえてない…よね、今の!
てか…八雲さんが私を気になってるって…なんで!?
からかってるだけ!?
「ぷっ」と隣で八雲さんが笑う。
「かっわい~ほんと、面白っ」
「えっ……」
慌てふためいてる私を横目で見ながら、「ちょっと便所」と部屋を出ていった。
笑いながら出て行ったし、やっぱり嘘だったの?