いつも側で君を感じるから。
「八雲さんになんか言われたの?」
陽太くんが心配そうに私を見る。
「いやっなんでもない。ただふざけてただけ…」
きっとそうだ。八雲さんってそういう人だし、さっきのもふざけてたに違いない。
新くんたちには聞こえていなかったようでとりあえず一安心だけど。
ホントびっくりした。
八雲さん…突然何を言い出すんだろう。
ひとつ深呼吸をしてジュースを飲んだ。
一瞬新くんと目が合ったけど、思わず逸らしてしまった。
ヤバイ、今のあからさまだったかな……。
陽太くんが最新のヒット曲を歌い出す。
なかなかうまいな。新曲もう覚えたんだ…。
陽太くんの歌を聴きながらデンモクを見ていると、ドサッと隣に八雲さんが座った……と、思ったらそこにいたのは新くんで。
びっくりして二度見してしまった。
「ふっ。何そんなに驚いてんの?」