いつも側で君を感じるから。

その時テーブルの上に置いてあった新くんのスマホが光り出す。

この前の事を思い出してドキッとした。

今回もみなみさんからだったりして……てか２人は別れてからも頻繁に連絡取り合ってるのかな。

新くんがスマホの画面に見入っていた。

そして乱暴にポケットに突っ込みながら立ち上がる。

「わりぃ、帰るわ」

「えっ……」

ノリノリで歌っていた陽太くんも歌うのをやめてこちらを見た。

「急になんだよ新！」

「ちょっと…みなみんとこ行ってくる」

ドクンと心臓が大きく鳴った。

みなみさんの所に……？


「みなみ！？なんでまた…お前ら別れたんじゃ…」

「陽太、帰る時りりのこと送ってってくんねー？」

「あ、ああ…それはいいけど」

「悪いな」

こんな時も私の事を気遣ってくれる。

その優しさに胸を打たれるけど、モヤモヤも広がって行く一方だ。