いつも側で君を感じるから。


新くんは私にも「また連絡するっ」と言い部屋を出て行った。

行っちゃった…みなみさんの所に。

どんなメールが来たんだろう。

気になるけど私なんて友達ってだけで全く関係ないし、探る権利もない。

陽太くんが鳴り続ける音楽を途中で止めた。

「あいつ…みなみのこと放っておけねーんだな…」

「2人はまだ付き合ってるの……?」

「それはないと思うけど…俺さ、前に見たことあんだよね。みなみの腕にあるリスカみたいな傷…」

「えっ」

リストカット?自殺しようとしてたの…?

「みなみってさ、学校では明るい子なんだよ。リスカするように見えなくて。でもあれは絶対そうだ」

「そうなんだ…」

「メンヘラな感じはしねーんだけどなぁ……でも新、学校ではみなみに対して冷たいけど、みなみに呼ばれるとすぐ飛んでったからな。今みたいに。めんどくせーと言いつつないがしろにはしてなかったな」

< 78 / 274 >

この作品をシェア

pagetop