いつも側で君を感じるから。
新くんは私にも「また連絡するっ」と言い部屋を出て行った。
行っちゃった…みなみさんの所に。
どんなメールが来たんだろう。
気になるけど私なんて友達ってだけで全く関係ないし、探る権利もない。
陽太くんが鳴り続ける音楽を途中で止めた。
「あいつ…みなみのこと放っておけねーんだな…」
「2人はまだ付き合ってるの……?」
「それはないと思うけど…俺さ、前に見たことあんだよね。みなみの腕にあるリスカみたいな傷…」
「えっ」
リストカット?自殺しようとしてたの…?
「みなみってさ、学校では明るい子なんだよ。リスカするように見えなくて。でもあれは絶対そうだ」
「そうなんだ…」
「メンヘラな感じはしねーんだけどなぁ……でも新、学校ではみなみに対して冷たいけど、みなみに呼ばれるとすぐ飛んでったからな。今みたいに。めんどくせーと言いつつないがしろにはしてなかったな」