いつも側で君を感じるから。
新くんとみなみさんの間に何があるんだろう。
別れても離れられない何かがあるんだ……。
メールを見てすぐに飛んでいくなんて。
ズキズキと胸が痛む。
嫉妬する資格なんてないのに、みなみさんが羨ましいと思うなんて。
ガチャッ
八雲さんが部屋に戻ってきた。
「あっ、八雲さん新が…」
「さっきそこで会った。元カノに呼ばれたんだろ?」
ハァとため息をついて私の隣に座る。
「アイツまだ切れてねーのかよ…」
「そこがわかんないんすよね…」
「あの女はダメだって言ってんのに」
意味深な言い方に、思わず八雲さんの顔を見てしまった。
「新の元カノが気になる?」
「はい…少し」
「俺の女になったら教えてやるよ?」
「えっ……」
「陽太、こんな状況じゃもうお開きっしょ?歌う気なんねーよな」
陽太くんが「あ、まぁ……そうっすね」と答えた。