いつも側で君を感じるから。
りりはイマドキの子って感じだけど、中身はめっちゃ素直で。
温室育ちの綺麗な花って感じ。
初めて会った時、純粋で無垢な子だなと思った。
そして場を和ませるような雰囲気を持っている。
それってすげーいいなって思った。
親とうまくいってないって言ってたけど、家族の話をした時はすごい楽しそうにしてたし、愛されて育ったんだなってのが伝わってきて、笑顔を見てると俺の気持ちも和らいだ。
俺みたいに中身が腐ってなくて、綺麗だよな…。
素直すぎて、すぐ騙されんじゃねーかって心配になるくらい。
「新~なんかすげーカワイイ顔になってんじゃん」
大河が近づいてきて、肩を組んだ。
「ハハッ。これヤベーよな」
軽く笑うと、俺の肩に置かれていた大河の手に力が込められ、グッと肩を引き寄せられた。
「てめぇ、また殺してほしいとかほざいてんじゃねーだろうな」
耳元で、俺にしか聞こえないくらいの声で言う。