いつも側で君を感じるから。


前に酔っぱらって大河に話した事があった。

『このまま生きててなんの意味があるのか、誰か殺してくんねーかな』

冗談半分でそう言っただけなのに、そん時マジで殴られて。

俺も殴り返して結局最後は二人ともぶっ倒れた。

あの時以来、大河は俺の事を監視してるような気がする。


総長としては尊敬してるし、考え方も俺と似てるから共感が持てる。

でも、こういうちょっとおせっかいなとこが気に食わねぇ。

「まぁ、俺の近くにいる限り死なせねーけどな」

パッと俺から離れ、受付にいた陽太とりりの方に歩いていく。


大河に家庭内事情を話したことはないのに、俺が考えてることお見通しって感じだ。

その見透かしたような目が、たまにすげームカつくんだよ。


部屋の中に入ると、すでにりりと大河が隣同士で座っていた。

その向かい側に陽太が座っていて…。

って、陽太の隣しか空いてねぇし。

つーか大河とりりの距離近すぎねぇーか?
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