みさき
春。入学。、

花桜中央高校。

ここが今日から私の通う学校。

正門にある大きな桜の木。
その正門まで続く桜の並木道を、憧れの制服を来て通うのが夢だった。

紺色ブレザーにチエックのリボン。朝は何度も鏡を見直してしまった。


私の学力からしたら、少し難しいと言われてた。


もともと、勉強はできる方ではなかったけれど、絶対にここに入りたかった。

たぶんいるはずだから・・・・


『あの人』が。。。


不順と言われれば仕方ない。

でも進学校は地域でトップだし入っておいて間違いではない。

親や先生からも『奇跡』と言われた。

そこまで言わなくても。。と思いながらも自分が誇らしく思えた。

それにお姉ちゃんも同じ学校だし、
一人じゃないという気持ちがあった。

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