◇◆お姫様のティアラ◆◇





私は走って教室まで帰った。





「たーち!?」




「おう!何だよ?」




「4教科赤点ってホント?」




「あれっ?何で知ってんの?」





「夏休みの補習行くよね?」





「あ゛ぁん?
んな面倒なことやるわけねぇーだろ?」




んなっ!?



進級できないよ?
この人は!?





「天愛羅?なんかあったの?」





「蛍――!!聞いてよ――!!」






私は蛍に縋り付いた………。




たーちの補習係………変わってくんないかなあ?



なんて……………。








「頑張ってね♪」





ガーン!?







「蛍までそうやって私を見捨てるんだ……………。」





「たまには手伝いに行ってあげるから、ね!」






そんなんぢゃ私は騙されないんだからね!!






「補習って天愛羅がやってくれんの?
ラッキー!」





…………………






…………。



< 28 / 65 >

この作品をシェア

pagetop