◇◆お姫様のティアラ◆◇



「何笑ってんだよ?」



「別にぃー?」



「天愛羅のくせに生意気ー!」



ブニッとホッペを掴まれた。




「いはいーー!!」





「反省したか!?」





うんうんと必死に頷く、



「よし!」


パッとホッペが緩んだ。



つねられたホッペをさすりながらたーちを睨んだ、



「んをっ!?
反抗期再来か!」




「違うー!
いっつもたーちが虐めるからでしょー!」





「だってよー……、
Sですし?Mですし?」


「誰がSで誰がMだって?」




「S、M!
っしょ?」



S、と自分を指さし、M、と私を指さした。





「もういい!!」



怒った私にゴメンゴメンと言って謝って来るたーち。







やっぱりたーちがいないと学校もつまんないよ!




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