◇◆お姫様のティアラ◆◇
その瞬間に「あぁ、もうダメなんだ。
本当に終わったんだ。」
て思ったんだって。
「出してこい。」
たーちは…こんなもんで……こんな紙切れ一枚で終わっちまうんだ。
って幼いながらもかんじた。
最終的にはお父さんとたーちが2人で出しに行って。
家に帰っても何もやる気になれずに、ただじっと過ごしてた。
そして中学を卒業した。
卒業式の日にお母さんから手紙とお金の入った封筒が送られて来た。
手紙には、
「高校に行きなさい。
どう使うが自由だけど、お父さんみたいな人になりたくなかったら、
高校へ行って大学へ行って、誰からも見下されない強い男になりなさい。辛かったら帰って来てもいい。
けど、自分が納得しないまま帰って来てはダメ。
お母さんが言っても、説得力が無いかもしれないけど、大壱には後悔してほしくないから。