いじめ ―きっかけは―
❶ 入学式
第1章
ジリリリリ…!!
朝になって目覚まし時計の
音で起きるのは日常の出来事。
私は寝ぼけ眼で
枕元の目覚まし時計をグーで殴った。
すると、目覚まし時計、すぐに止まった。
…この癖、失くさないとなぁ、と
ぼんやり考えながら、
ヒリヒリ痛む左手を右手で包み込んだ。
目に入るのはお気に入りのケロちゃんの
抱き枕と、薄い水色の天井と、
リーフの可愛いカーテンの間から
漏れる明るい日差し───
うん、良い感じだ、と私は心の中で微笑む。
それにあと1つだけ。
まだ馴染めない制服が
壁のハンガーに掛かっていた。
制服を買いに行ったときに、
1回試しに来た。
その時は何も感じなかったけど、
今着てみると、今までの小学校生活が
妙に懐かしく思える。
…それと、私服が。
最後にブラウスの襟に
チェックのリボンを付け、
私のテンションはマックスになった。
ジリリリリ…!!
朝になって目覚まし時計の
音で起きるのは日常の出来事。
私は寝ぼけ眼で
枕元の目覚まし時計をグーで殴った。
すると、目覚まし時計、すぐに止まった。
…この癖、失くさないとなぁ、と
ぼんやり考えながら、
ヒリヒリ痛む左手を右手で包み込んだ。
目に入るのはお気に入りのケロちゃんの
抱き枕と、薄い水色の天井と、
リーフの可愛いカーテンの間から
漏れる明るい日差し───
うん、良い感じだ、と私は心の中で微笑む。
それにあと1つだけ。
まだ馴染めない制服が
壁のハンガーに掛かっていた。
制服を買いに行ったときに、
1回試しに来た。
その時は何も感じなかったけど、
今着てみると、今までの小学校生活が
妙に懐かしく思える。
…それと、私服が。
最後にブラウスの襟に
チェックのリボンを付け、
私のテンションはマックスになった。