いじめ ―きっかけは―
「多分ないよ。」



絶対、と確信を持ちながらも、
片手に上履きを持って
短く答えた。



「あー良かった。
 まぁあってもやんねーけど
 美海はやりそうだよな~。」




「そんな事な…痛っ…!!」



そんな事ないよ、って言おうとした時に
足の裏に激痛が走った…。



「どうした?」



そういえばみんながこっちを見ている。
あんな大声出したから…。



「足の裏に…。」



「足の裏?」



急いで上履きを脱いで
靴下の裏を見てみると



「…画鋲だ…痛い…。」


「大丈夫か?
 とにかく画鋲外せ。」


「そうだね…。」


画鋲をはずしたけど
痛い…。
< 19 / 83 >

この作品をシェア

pagetop