いじめ ―きっかけは―
❹ 犯人って…
第4章
当然みんな何も言わない…。
ただ遠慮がちなくしゃみに
誰かがそーっと椅子を引く音とか。
それしか聞こえない。
そのあと先生はちょっと話をしてから
授業になった。
絶対に、こんな事してはいけない、
ってみんなに強く言ったあとで。
休み時間、後ろから声を掛けられて、
振り向くと愛美。
これって…愛美じゃないんだよね?
「なに…?」
笑顔で返す。
「大丈夫…?
菊の花の事…。気にしない方が良いよ…
多分美海が可愛いから嫉妬したんだよ…。」
嫉妬…。
どうして?
あたし…。
帰り、女の子数人が声をかけてくれた。
美海ちゃん、あたし達、美海ちゃんの味方だから。
絶対に何かあったら相談して。
嬉しい…。
心からお礼を言い、
かばんを持ちあげた。
隣で私の事をまじまじと見ていた
不審な翼に声をかけて
席もたった。
「お、ちゃんと下駄箱見ろよ。」
翼もちゃんと心配してくれてるのかな?
「うん、有難う。」
当然みんな何も言わない…。
ただ遠慮がちなくしゃみに
誰かがそーっと椅子を引く音とか。
それしか聞こえない。
そのあと先生はちょっと話をしてから
授業になった。
絶対に、こんな事してはいけない、
ってみんなに強く言ったあとで。
休み時間、後ろから声を掛けられて、
振り向くと愛美。
これって…愛美じゃないんだよね?
「なに…?」
笑顔で返す。
「大丈夫…?
菊の花の事…。気にしない方が良いよ…
多分美海が可愛いから嫉妬したんだよ…。」
嫉妬…。
どうして?
あたし…。
帰り、女の子数人が声をかけてくれた。
美海ちゃん、あたし達、美海ちゃんの味方だから。
絶対に何かあったら相談して。
嬉しい…。
心からお礼を言い、
かばんを持ちあげた。
隣で私の事をまじまじと見ていた
不審な翼に声をかけて
席もたった。
「お、ちゃんと下駄箱見ろよ。」
翼もちゃんと心配してくれてるのかな?
「うん、有難う。」