いじめ ―きっかけは―
「…愛美…そんなつもりなかったよ…。」


翼とそんなに仲良くしてたかな?私。


「は?愛美って呼ばないでくんない?」


愛美、愛美。
どうして…


私はその場にいるのが居たたまれなくなって
教室を飛び出す。


どうしてみんな…みんな…。


すぐに信じるの?


愛美はもしかしてこのクラスの権力者?
だけど、誰かに腕を掴まれた。


瑠夏ちゃんって子の手に掴まれながら、
教室に引きずり戻された。


───ガラガラと私が教室の
ドアを開け、注目を浴びた。


と、その時。
瑠夏ちゃんの手が私の肩を
ドンッと押した。


私はその勢いで教卓にぶつかった。


目の前がちかちかする…。


…この色とりどりの紙切れは何だろう。


桃色、黄緑、水色、黄色、白、灰色…。


色とりどりな紙切れが上から降ってくる。


すると、トントン。
瑠夏ちゃんが私の肩を叩いていて。
桃色の紙切れを渡してくる。
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