いじめ ―きっかけは―
❼ 柚花・愛美・綾実・瑠夏
第7章
…おかしい。
翌日、翼は不思議に思っていた。
美海が来ないうえ、愛美達まで
教室にいないんだ。
みんな揃ってるのに。
今、授業中なのに───
今、担任の池先は翼たちに配る
プリントをコピーしに行ったから
いない。
それを良い事に、クラス全体
思いっきり騒がしい。
「はーい…静かに。」
池先がガラガラと言う音と共に
入ってきた。
後ろに美海がついてきている。
「あっ…美海。」
翼は、良かった、美海が来た。
と、安堵のため息を漏らす。
昨日、朝学校に着いたら
美海と教室でぶつかって、
泣きそうな顔をしながら、
出て行った。
翼は気になって気になって仕方がなかった。
「あ…。」
翼の通路を挟んで隣側の女子が
美海を見て、
即、目を逸らした。
…何、これ?
「先生…。」
教室に入ってきた美海が
左手の人差し指を挙げて呟いた。
…おかしい。
翌日、翼は不思議に思っていた。
美海が来ないうえ、愛美達まで
教室にいないんだ。
みんな揃ってるのに。
今、授業中なのに───
今、担任の池先は翼たちに配る
プリントをコピーしに行ったから
いない。
それを良い事に、クラス全体
思いっきり騒がしい。
「はーい…静かに。」
池先がガラガラと言う音と共に
入ってきた。
後ろに美海がついてきている。
「あっ…美海。」
翼は、良かった、美海が来た。
と、安堵のため息を漏らす。
昨日、朝学校に着いたら
美海と教室でぶつかって、
泣きそうな顔をしながら、
出て行った。
翼は気になって気になって仕方がなかった。
「あ…。」
翼の通路を挟んで隣側の女子が
美海を見て、
即、目を逸らした。
…何、これ?
「先生…。」
教室に入ってきた美海が
左手の人差し指を挙げて呟いた。