いじめ ―きっかけは―
「いえ、いえ…。
 美海より愛美て名前の方が可愛いと思います。」



友達が出来た。
声も容姿もとても可愛い子…。
嬉しいなぁ、と思いながら
ニッコリと笑った。



「えー?
 敬語なんて使わないでよぉ。」



そう言われて、私はハッとした。
そっか、普通は友達同士、
使わないかな?



「…んー私、そいう癖があって。
 今度からは気を付けよーっと。」



「あはっ面白い~。
 あ、あと愛美て呼んで。
 美海でOK?」



「もちろん!
 愛美って呼ばせてもらうね!」



愛美は積極的な子だった。
私もこんな子になりたいなって
心の中で思った。



…いつのしか憧れになる、
多分そんな子だと思った。



それから話は盛り上がって
気が付くともう入学式の時間に。



担任の先生らしき男の人が
入ってきて、教壇に立つ。
< 7 / 83 >

この作品をシェア

pagetop