いじめ ―きっかけは―
怖い、怖いよ…
急いで電源を切る。
それを合図みたいに、私は
トイレの個室の中で泣きじゃくった。
幸い、私の入ったトイレは
廊下の端っこにあったので、
柚花達は気が付かなかったと思う。
「うゎ…何?」
「さぁ…危ないから出よー?」
こんな会話は聞こえたけど
こんなのは私にとっては
なんて事はなかった。
むしろ、有難かった。
私はいじめられてるって事を
知らない人達なんだから。
「美海!」
「有馬さん!」
私が目を擦りながら女子トイレから
出たら、翼と仁が心配そうに
同時に言った。
「どうして2人は私の味方なの…。」
「当たり前じゃん、
俺、美海が圧倒的に正しい事、
知ってるからだよ。」
「俺も。有馬さんの方が正しいもん。」
2人は笑ってそう言った。
「ありがとう…。」
心から言う事が出来た。
例え私の苦手な男子だとしても
凄い嬉しい事には変わりない。
頑張ろう…。
泣かないように───
折れないように───
負けないように───
頑張る。
急いで電源を切る。
それを合図みたいに、私は
トイレの個室の中で泣きじゃくった。
幸い、私の入ったトイレは
廊下の端っこにあったので、
柚花達は気が付かなかったと思う。
「うゎ…何?」
「さぁ…危ないから出よー?」
こんな会話は聞こえたけど
こんなのは私にとっては
なんて事はなかった。
むしろ、有難かった。
私はいじめられてるって事を
知らない人達なんだから。
「美海!」
「有馬さん!」
私が目を擦りながら女子トイレから
出たら、翼と仁が心配そうに
同時に言った。
「どうして2人は私の味方なの…。」
「当たり前じゃん、
俺、美海が圧倒的に正しい事、
知ってるからだよ。」
「俺も。有馬さんの方が正しいもん。」
2人は笑ってそう言った。
「ありがとう…。」
心から言う事が出来た。
例え私の苦手な男子だとしても
凄い嬉しい事には変わりない。
頑張ろう…。
泣かないように───
折れないように───
負けないように───
頑張る。