いじめ ―きっかけは―
え…。


私は疑問に思った。


教室の中にいた人達は
私を真っ直ぐ見ているだけで
悪口なんて言っていないから。


「美海!
 おはよ。」


「はい?」


思わず悪反応をしてしまう私に対して
愛美は構わず続ける。


「今日から田邨いじめる事に
 なったんだぁ。」


「…?」


「美海ったらぁ!
 さっきからその反応何?」


意味わかんない。
意味わからないよ。
何言ってるの。


いじめてたくせに。
さっきから気安く話しかけてくるなんて。


「美海!
 おはよ!」


私の肩に手を置いて、綾実まで。


「美海♪ 久し振りに話したね♪」


瑠夏ちゃんには
勝手に呼び捨てされてるし。


「意味わかんない…。」


「「「は?」」」
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