【エッセイ】『蝶眠bike噺(ばなし)』
15 たかが風防、されど風防
今回は風防の話。
「あんなもんはオジサン臭い」
という向きもありますが、少なくともうちはカスタムカブには、必要にして欠くべからざるもの…と認識してます。
ただし。
だいたい40cmぐらいのもので、デザインが角張ってるんですよね。
あれはライトが四角い通称「角目」ならいいですが、うちのはライトが丸い「丸目」タイプ…。
ならば丸みのある風防にしてしまえばいい!
でも市販にない…
ならば…作ったれー!
…まーた始まりましたよ、DIY。
もはや工作の域を飛び出し初めておりますが、法律上のコンプライアンスをクリア出来ていればあとは自由…というのがカスタマイズの世界。
ちなみに材質は機動隊の楯でもお馴染みポリカーボネートが純正品ですが、加工はしやすいけど傷が入りやすくて…
なのでうちは、アクリルを新たに採用しました。
ポリカーボネートより硬いので割れやすいですが、建材屋とかで探せば、30cm四方で500円ぐらいと格安♪
で、作成は型紙を作ってからトレース、その後はお馴染みのホットカッターで切り切り。
曲げ方も飽和食塩水を沸騰させて108度まで上げて、中で曲げるという技術。
ちなみにカブには秋田風防、東京風防というスタイルがありまして…
秋田はステーのせり出しが長いので、ライトより前に風防が出ます。
東京はステーのせり出しが短いので、メーターバイザーの役割も果たします。
うちはとりあえず材料のクリアランスの関係で東京スタイルを採用してますが、戦闘機みたいな秋田スタイルも捨てがたいんだよなぁ。
そうやって取り付けてますが、昔の風防ってだいたい縁が黒なんですよね。
今なら透明なんでしょうけど。
でもクラシカルスタイルはやっぱり黒ということで、ゴムパッキンを採用。
ゴムは大切ですよー、フフフ。