【エッセイ】『蝶眠bike噺(ばなし)』
22 フィルターを変えてみた
唐突ながら、部品のなかにエアフィルターというのがあります。
バイクのエンジンを動かすなかでは大事な部分で、エアフィルターを通過した空気とガソリンが混ざった「混合気」というやつでエンジンは回ります。
この濃度が薄いと動きは悪くなるし、濃いと焼けついてしまう。
このためエアフィルターは実は、大事な部品でもあります。
で。
この度マフラーを変えたので、エアフィルターも新品に交換しました。
もちろんこのあとキャブレターの調整だの、メインジェットを見たりだの作業も終わらせたわけです。
エンジンかけながらキャブのネジを回して音で調整を決めるという作業なのですが、うちはあらかじめノーマルの音を録音しておいて、聞き比べをして同じ音になるよう調整する…という手法でやってます。
これなら失敗は少ないのです。
ちなみにこの方法は工場のプラントの点検とかでも採用されてる方法なんで、慣れれば音をおぼえて、耳で探ることもできます。
さらに。
フィルターにはカバーのようなボックスがありまして、そこの穴も少し加工してエアの入る流量も調整。
このようにしてガソリンと空気の割合を決め打ちしてゆくんですね。
これが終わると軽い試運転。
ちょっとご近所を30分ぐらい回る程度ですが、それでもエンジンの回転音を聞いて様子を見る。
で、OKになれば完了。
バイクは実寸大の模型みたいな面があるんで、ミニ四駆とかでメカいじりが好きになったとかって人にもオススメな世界です。
でも圧倒的に女子率低いんだよなー。
女子のみなさん、今ならすぐ第一人者になれますよ。