【エッセイ】『蝶眠bike噺(ばなし)』
23 アレの名は?
まれにバイクの前輪の泥除け、まぁ正式には「フロントフェンダー」といいますが、そこに扇形の板みたいのがついてるのを見たことがあると思います。
あのヒレみたいなやつね。
でも干物にしたら美味いわけではない。
あれ、名前あるんですよ。
よく飾り板とか風切りとも呼ばれますが、ただしくはガーニッシュといいます。
もともとはナンバーや車体番号などを刻印したものをつけたフロントプレートというのがルーツで、無地になって扇形になると風切りの役割もくわわります。
さらにそれが小型になると飾りの要素が強まるんで、装飾を意味するガーニッシュとなるわけです。
ちなみにガーニッシュ、風切りだけではなく先端につけるものもあれば、動物の形をしたエンブレムのようなタイプもあります。
燃費はほとんど変わりません。
むしろ体重のほうが燃費にかかわります。
…うちも痩せなきゃ(爆)
ガーニッシュのついたバイクってのは主にクラシカルスタイルに多くて、スポーツタイプやモッズスタイルにはほとんどつかないことがセオリーです。
ま、似合わないのもありますが。
うちは50ccのスクーターでガーニッシュがついてるものを見たことがありますが、丁寧にモールとか嵌めてあって割と古風な雰囲気に仕上げてあったので、あれはありかなと思いました。
スクーターもクラシカルにしたらオシャレなんだなとあらためて気づかされました。
90歳ぐらいになってバイクにまたがるのが厳しくなったら、そういうのにしてもいいかな。