【エッセイ】『蝶眠bike噺(ばなし)』
29 逆ナン事件・後編
後半です。
その奥さんらしき人、たまたま一人で来てたんですが、
「相席しませんか?」
というので相席しまして。
そんで、まぁ根掘り葉掘りバイクのこと訊かれたわけですよ。
彼女いわくスクーターはダサい、でもスカートも穿くから跨がるのに足を上げるのは抵抗がある、そんなときにうちのカスタムカブを見て、あれなら乗れそうだということになったらしいんですね。
で。
うちは一応カスタムカブは10年乗ってますから、最初は50ccでオートマ免許で乗れますとか、14インチのリトルタイプなら女の子に人気ありますよとか、まるでバイク屋の営業みたいなことをしゃべって帰ってきました。
これがあとから笑えるんですが、なんにも怪しいことなかったです(爆)
すんませんねー、期待させといて艶聞とは程遠い結末で(苦笑)
まぁだから声かけてきたんかなと。
一応うちは花屋なんで、ライダー仲間にも渡してる、いつも持ち歩いてる名刺だけは渡してきました。
うちは彼女いるし、向こうさんだって多分ですが旦那さんありましょうから、バイク以外の進展はないと思います。
でもカスタムカブ女子って、案外いるんですねー。
その人はよく車からバイクをチェックしてたみたいですからね、ライディングのときも見られてる意識で乗らなきゃなってのは感じました。
世の中誰が見てるか分からんもんですね。