波乱の恋！ 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで

「それにして親密ですよねー？　友だち以上な雰囲気だし。特にこの男」

　私は森山さんが手に持っている写真の中から１枚を指差した。

「誰、コイツ？」と写真を見入る森山さん。

「名前は堀江照史で、建設会社で働いている社会人」

「堀江照史…　会った事ねえ。コイツも由美の浮気相手の１人かな？」

「しかも、その男が一番、蒼と親しいみたい。もしかしたら、森山さん以外のもう１人の恋人かもしれません」

　目を通した写真を封筒に入れた私に返した森山さん。

「何かの間違いだろう。蒼が浮気なんて、考えられない」

「じゃあ…、写真に写っている男たちはいったい…」

「だから、ただの男友だち」

「私にはそれ以上の関係に思えますけど？　蒼って、モテそうだし」