波乱の恋! 私・荻島美香が彼のハートをゲットするまで
 実は隣の部屋には美香がいて私たちの会話を盗み聞きしているのだ。
 森山さんの褒め言葉に美香が思わず顔を赤らめた。

 私は質問を続けた。

「じゃあ…美香の事、好き?」

「え!?」

 ハハ!

 ちょっと刺激的かな?

 森山さんは戸惑っちゃって。
 美香はタジタジだし。

「美香の事、好きですかぁ?」

 苦笑する森山さん。

「僕を、冷やかしているんじゃないよねー?」

 私は凛とした態度を見せる。

「真面目な質問です。ちゃんと答えて」

「キライじゃ…ないけど」
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